まずは状況説明から、または、あなたの話が人に伝わらないワケ
こんにちは、渋谷でゲームデザイナーをやっているAKIです。
ゲームデザイナーの仕事は、あらゆる仕事がそうかもしれませんが、「これさえやっていればOK!」というような魔法の杖はありません。
ただ、やはりあらゆる仕事がそうであるように、何かしらのコツや型はあるようで。世の中に溢れるエンタメにも、「お約束」がたくさんあります。
このブログでは、ゲームデザイナーの目線を通じて、出会ったエンタメから学んだ「お約束」を記していきたいと思います。
さて、「まずは状況説明から」というこの記事。
タイトル通り、エンタメにおいてもはじめの状況説明は重要です。
例えば派出所勤めの破天荒な中年警察官が、ワイワイトラブルを起こすマンガ。
最初のコマは派出所(交番)を外から見た風景、二つ目のコマで制服を着た太眉の主人公が自転車に乗って登場し、三つ目のコマで主人公のセリフが入ります。
※ もちろん、この漫画です。伝説級。
※ ちなみに、第1巻はかなりキャラも絵も今と違います。最近のものと比較すると、別モノに見えるかも・・・
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B00A47VPS0/ref=tmm_kin_title_0?ie=UTF8&qid=&sr=
ロング(遠くから見たヒキの画面)で場面を伝え、
ミドルで徐々に注目を集め、
アップで強調する。
映画やアニメ・ドラマのカット割り、音楽の歌詞や小説の描写などでも同様です。
このお約束を逆手にとった、冒頭で「驚いた顔をした主人公の顔」を出すなど、観る人を混乱させて興味を引っ張る手法もあります。
ただ、その後うまく興味を納得に変えるフォローが必要で、やや上級者向けのワザ。
余談ですが、話がわかりにくい人は、この状況説明がうまくできていないケースが多いです。
ゲームも、遊ぶ人の気持ちになって、自然な導入を心がけたいものです!
今日はこんなところで。
また次回の記事でお会いしましょう!
AKI